最近暗い話が多いかもしれませんが。
彼の元仕事場の先輩がお亡くなりになったそうで、今日お通夜だったらしいです。
私は電話でその話を彼から聞いたとき、特に心臓が動くことはなく
「そっか、しんどいやろうけどがんばってな」
と言って切りました。なんだかニュースでそのような話を聞いた気分でした。
私にとってはやはり他人なんですね。
少し、その何も感じない感情に空しい感じもありましたが、これから生きていく上で知らない人にさえ心の底から泣いてしまっていたらホントに持たないんだろうな、とも思いました。
他人に泣いたのはいかりや長介の死去に号泣したぐらいです。
しかし、そこに彼が関係していると思ったら何か足が重く感じました。
これは彼の心配をしているのか…。その時はよくわかりませんでした。
午後9時に彼は電話をくれました。
しんどいだろうから、そのまま帰ったらと言ったのですが家に寄ってくれるそうで…。
なんだか私は会いたくありませんでした。
私は私で、これから引っ越すための新居探しで精神的に参っていました。
ほんと嫌と言うほど間取りを見ましたよ。関係ないけど。
彼が来ました。
やはり元気なさそうです。
「お疲れ様」って言いました。すると彼は私を抱きしめて言いました。
「お前が死んだら泣いてまうわ」
昔そんな質問をしたことがあった事を思い出しました。
「私が死んじゃったらどうする?」という私の問いかけに「んなもん、よーわからん」と言っていた彼なんですが、シンクロしちゃったみたいですね。
そのときに私の足が重かった意味が少しわかりました。
「私もあんたが死んじゃったら泣いちゃう」
私も知らないうちにシンクロしちゃってたんですね。
昔飼っていた犬のコロの事を思い出しました。
思い出しては泣いていたのですが、今日は泣きませんでした。もう5年以上経っているからかもしれませんが、彼が死んだときの方が今はショックのようですね。
リアルに想像する前に無理矢理話題を変えました。
「お塩もらった?」
彼はきょとんとしています。
自分の家に入る前に肩や足にお塩撒きますよね?
風習が無くなって来たのかお葬式に初参加の彼だからなのか知らないようです。
でもだいたいお葬式の親族が渡してくれるはずなので今日ご親族にもらった箱を開けてみてと言いました。
やはり箱を振るとサラサラ音がします。
「ほらな、ここに塩が」
砂糖でした。
はあ!?風習もこんなに変わってしまったのか!?
私が間違っているのかかなり混乱しましたが、最近は塩とか気にしない方もいらっしゃるみたいですね。コーヒー用のシュガーでした。
かなりびっくりしましたよ。砂糖かけんのかと思ったし。
やはりお葬式も時代と共に変わっていくみたいですね。